空調エンジニアは、デバイスが空気の温度にどのように影響するかを考慮する必要があります。これは、空気のキログラム(kg)あたりの熱量(キロジュール(kJ)で測定)によって部分的に決まります。空気の熱量またはエンタルピーには2つの要素があります。温度計で測定できる空気分子の運動と、蒸発した水に含まれる潜熱(隠れた熱)です。すべての空気に含まれる水の割合は少ないため、空気のエンタルピーを計算する際には両方の要因を考慮する必要があります。
空気のみのエンタルピーを計算するには、空気の温度(摂氏)に1.007を掛け、答えから0.026を引きます。たとえば、温度が30℃の空気を考えます。
空気エンタルピー= 1.007 x 30-0.026 = 30.184 kJ / kg。
空気の水分含有量(kg / kg)と気温を次の式に代入して、水蒸気のエンタルピーを計算します。
水蒸気エンタルピー=空気の含水量x(2501 + 1.84 x温度)。
空気1 kgあたり0.01 kgの水分を含む空気を考えます。
水蒸気エンタルピー= 0.01 x(2501 + 1.84 x 30)= 25.01 kJ / kg。
空気エンタルピーを水蒸気エンタルピーに追加して、全大気エンタルピーを決定します。
空気中の合計エンタルピー=空気エンタルピー+水蒸気エンタルピー= 30.184 + 25.01 = 55.194 kJ / kg。
この例の空気のエンタルピーはkgあたり55.194 kJです。